無口な彼が残業する理由 新装版
自宅に到着したのは12時半頃だった。
昨日丸山くんが買ってきてくれたスポーツドリンクをグビグビ飲んで、
着替えてメイクを落として肌の手入れをする。
思えば今日は朝5時頃に起きたんだっけ。
長い一日だったなぁ。
今朝丸山くんが使っていたブランケットにくるまってみた。
丸山くんのあの涼しい香りはしなかったけれど、
一晩を共に過ごした事実が胸を疼かせる。
だけどやっぱり愛華ちゃんのことが気になって、
重くなっていく心を宥めるように
今朝彼とじゃれ合ったベッドで
眠ることにした。