【完】君しかいらない
「なんでもいーんじゃね?なに着ても同じ」



「えーっ!!そんなこと言われたら、泣いちゃうよ!?」



「ククッ……」



なに着てても、司は司だし。



あのテンションで、笑顔を振りまいててくれれば……なに着てたって、俺は満足なんだけど。



そうは思うけど、言ってやんねー。



言ったら、どれだけ喜ぶか。



もし言うとしたら、電話じゃなくって会ってるときに言ってやりたい。









この数日、



司からメールがある度、心が弾む自分がいることに気づいた。



春奈は割とサッパリしてたから、俺がメールしても返事は翌日だったり、たまに返事はなくて、学校で直接聞かれたり。



ひどいときは、メールの存在さえも忘れられてるときがあった。




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