【完】君しかいらない
少し時間が早いけど…帰るか。
まだもう少しいてよ、という母親の頼みを振りきって、俺はカバンを持って家を出た。
…俺はもう、この家の家族じゃないしな。
血は繋がってはいるけど、俺の家はもう別のところにある。
俺がこの家に来ることも…
もう、ないかもしれない。
そんなことを思いながら、俺は駅で切符を手にしていた。
まだもう少しいてよ、という母親の頼みを振りきって、俺はカバンを持って家を出た。
…俺はもう、この家の家族じゃないしな。
血は繋がってはいるけど、俺の家はもう別のところにある。
俺がこの家に来ることも…
もう、ないかもしれない。
そんなことを思いながら、俺は駅で切符を手にしていた。