【完】君しかいらない
「当たり前じゃん。でもな~、デートでラーメン屋って……」



「ううん、いいの!奏太くんと一緒なら、どこでも……って、あわわ!!」



あたしったら、なにを言ってるんだろう。



「ギャ~、ギュッてしたくなること言うなよ~!でも今日はやめとくな……俺、止まらないかもしんないから」



「止まらないって……?」



「いやいや……それは、まぁまたのお楽しみ」



奏太くんはフフッと笑うと、あたしの手を離した。



お楽しみって……えっと……。



や……や~もぉ、どうしよう!!



あたし、奏太くんとキスとか……そんなの、無理だからっ。



勝手に妄想して、また顔が赤くなっていく。








「……いい反応。よし、俺の未来は明るいよな?」



奏太くんはニタニタ笑って、あたしに手荷物を返してくれた。



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