【完】君しかいらない
安元くんと離れ、中西くんの隣へと移動した。


「安元、照れんなって!それに無愛想だけど、いいヤツだから」


中西くんのフォローに相槌を打ちつつ、まぁ言ってることは半分あたってるなと思う。


口は悪いけど、実際昨日も今日も親切にしてもらってるからね。


とりあえず、三人で教室に向かう。






「で、どうしてこんな時期に転校してきたの?ひょっとしてワケあり?」


中西くんは、不思議そうに聞いてくる。


「ううん、親の転勤で」


「へー、珍しいな。単身赴任するのが普通じゃないの?うちはそうだけどな……」


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