【完】君しかいらない
「うち、お母さんにはそういう発想がないんだよねぇ。お父さんとラブラブだから……」


「へー。それもまた珍しいな」


中西くんはククッと笑って、安元くんを見る。


安元くんは、フンと鼻をならしただけだった。


「あたし、友達できるか不安~。もうグループできあがってるよね」


「小中さんなら、大丈夫だって」


「そう言ってもらえると、安心するな……。でも先生も、どうして安元くんに案内頼んだんだろ。

女子に言ってくれたら、話しかけやすかったのになぁ」


「あぁ、安元は学級委員だから」


「がっ……学級委員!?」



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