【完】君しかいらない
この人に、一番似合わない肩書きのような気が……。


ダルいからって学校休んだり、無愛想で、話しかけてくる女子を無視するような、安元くんが、学級委員!?


ありえない……。


「お前、驚きすぎだろ」


安元くんに軽く睨まれ、あたしは肩をすぼめた。


「だって……」


「安元はこう見えても、責任感強いし、頼まれたら嫌って言わないからな。だから先生も頼んだんだよな」


へー……そうなんだ。


頼まれたら、ソッコー「嫌」って言うタイプかと思った……。


ちょっと見直しちゃった、と思ったら。


中西くんが、ププッと吹き出した。


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