【完】君しかいらない
「でもまさか、アレを引き受けるとは思わなかったけど!」


えっ……アレ?


中西くんがそう言った途端、安元くんが中西くんを羽交い締めにした。


「テメー、しゃべりすぎ。もうしゃべんなって」


「えー、気になる!中西くん、何何!?」


「あのね、じょそっ……」


ドカッ!


うわっ!


安元くん、中西くんのお腹にかなり強めに拳を入れる。


中西くんは痛がりながらも、笑ってるし。


「痛っ……わかったって、言わない、言わない。ごめんってば……」


結局その話はそこで終わり。


あたしは何だか、不完全燃焼……。




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