【完】君しかいらない
うわ、やっぱ気付かれてなかったんだ!?


「つっ……ついてきたわけじゃないから」


慌ててそう言うも、怪しげな顔であたしをジロジロ見てくる。


わざわざ言わない方がよかったかな。


あたしはコンビニに行きたいだけなんだよ?





ガタッ。


古いエレベーターが、嫌な音を立てて閉まる。


扉に窓がついていても良さそうなのに、窓もない小さなエレベーター。


この中で二人っきりは、何だか辛い。


あたしは思わず、息を止めた……。




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