【完】君しかいらない
森奏太
夕方の6時を過ぎた頃、お母さんとお父さんと、近くにある焼肉屋に行くことになった。
たらふく食べて、家路につく。
近くには、今日行ったホームセンターや、焼肉屋もあるけど、
マンションのすぐ近くは、街灯がポツンポツンとあるだけで、
昼間は何とも思わなかったのに、夜に通ると、なんだか気味が悪い。
「うわっ、あんなところに公園が……」
夜の公園って、不気味……って思ってると。お父さんがあたしの背中をポンポンと叩く。
「愛梨~。実はな、この付近は昔戦場でな、夜な夜な……」
「キャーッ!!!」