【完】君しかいらない
昨日は気まずい感じだったけど、今日は楽しく電話を切ることができた。


あ~、楽しかった。


また明日まで電話できないんだよね。


切ってすぐにかけたくなっちゃうあたり、あたしはあっくんにハマりすぎてるかもしれない。


電話が終わった後も、ケータイを眺めて余韻に浸っていると…。







カチャ。


「あれっ、ごめん。起きちゃった!?」


寝てるはずの奏太くんが、部屋から出てきた。


「寝過ぎかも…。今度は頭痛ぇ…」


「えぇっ、頭痛薬飲む!?」


「大丈夫…。それより、今の電話って彼氏?」


わっ、やっぱり部屋で電話すればよかった。


いつもは自分の部屋で電話するんだけど、今日はなぜかリビングで電話したんだよね。


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