【完】君しかいらない
顏は…言われてみれば、似てるのかもしれない。


それに、雰囲気とか、このイジワルな感じとかは、よく…似てるよね。


まぁ、兄弟だからって性格が似るわけじゃないけど…。






「小中…誰か指名するか?」


「あっ、あたしがですか!?そんな、無理なこと言わないでくださいよ~」


ここで誰をあてても、あたし恨まれるって!


あ、春奈なら…どうかな。


今も頬杖をつきながら、山田先生を眺めてる。


喜んで出てきてくれるのかな…。


「じゃあ…」


あたしが口を開いたとき、ガタッと椅子が動く音がした。


え…。


何で?




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