【完】君しかいらない
あたしがそんなことを考えてる間に、安元くんは答えを全て書き終えていた。


山田先生が解答をチェックしてる間に、安元くんにコソッと話しかける。


「すご…。何でこんなのスラスラ解けるの?」


「とーぜん」


当然って…アハハ、そこは謙遜しないんだ?


思わずクスリと笑うと、前の席の男子にツッコまれた。


「そこ~、イチャイチャしない!!」


してないって!!


あたしがそう言おうとしたら、安元くんが話しかけてきた男子にこんなことを言いだした。



「…小中がずっと前で立ってんの、俺…耐えらんねーし」


安元くんの言葉に、一部の男子がおぉっ!!って声を上げる。


え…何なの、その反応。


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