【完】君しかいらない
今から考えただけでも、怖くて足が震えてくる…。


どうしよう。


あたし、ちゃんと歩けるかな。…途中で動けなくなったらどうしよう。





待ち合わせしてる神社に到着すると、奏太くんはもちろん、安元くんももう来ていて。


夏休み中だっていう解放感もあってか、いつもよりみんな和気藹々として、男女関係なく喋ってる。


奏太くんと安元くんがいるグループにも、いつもより女の子が集まっていた。


「おーい、これひいて。同じ番号同士でペアんなってもらうから」


幹事がやってきて、あたしにクジの入った箱を突き出してきた。


誰とペアになっても、怖いものは怖い!


だけど参加しないって言ったら、クラス全員に、断固拒否された。


だから、仕方なく来たんだけど…。







< 458 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop