【完】君しかいらない
あっくんをギューッてしてあげたい。


今は不安なことが多いかもしれないけど…あたしがあっくんを安心させてあげたい…。


「…俺、お前のおかげでちょっと楽んなったし。多分さ、お前の彼氏って、お前のそーいうとこが好きなんだろーな」


「あたしのどういうところ…が?」


「ん…上手く言えねーけど…。ホワホワしてるっつーか、ギスギスしてないっつーか…。話してると、何か頑張れそーな気になってくる」


ウソっ、安元くんがそんなこと言うなんて!


今日はホントに意外な一面をたくさん見ちゃったなぁ…。






「そーなのかな…。あたし、安元くんに元気あげられた?」


「そーだな。やっぱ、人の温もりっていーよな。くっついてると、安心してくる…」


「うん…そーだね…」


あたしの目の前にいるのは、今まで苦手だった安元くん。


なのに、こうやって背中に体を預けてると、何だかホッとするのは事実。




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