【完】君しかいらない
そんなこと思うのは、不謹慎なのかな。
「あたし…今からあっくんのとこに行く」
「おー、頑張れ。確かこの駅から夜行バスが出てるはずだから…」
やっと駅前に出て、安元くんはそう言うとあたしをバスの停留所付近でおろした。
「夜行バスって…。普通に新幹線で行くよりは安いけど、あたし…そんなお金ないよ」
「俺が持ってる。今日は世話んなったし…。これ、使って」
安元くんがお財布から札束を抜いて、あたしに差し出した。
「え…そんな。こんなにもらえないよ。春奈との間の話を聞いただけだし…あたしは何もしてないもん」
いったん出した手をあたしがひっこめたら、安元くんは無理やりお金を押し付けた。
「は?やるんじゃねーし。いつか、返せ」
「あたし…今からあっくんのとこに行く」
「おー、頑張れ。確かこの駅から夜行バスが出てるはずだから…」
やっと駅前に出て、安元くんはそう言うとあたしをバスの停留所付近でおろした。
「夜行バスって…。普通に新幹線で行くよりは安いけど、あたし…そんなお金ないよ」
「俺が持ってる。今日は世話んなったし…。これ、使って」
安元くんがお財布から札束を抜いて、あたしに差し出した。
「え…そんな。こんなにもらえないよ。春奈との間の話を聞いただけだし…あたしは何もしてないもん」
いったん出した手をあたしがひっこめたら、安元くんは無理やりお金を押し付けた。
「は?やるんじゃねーし。いつか、返せ」