【完】君しかいらない
「ううん…優しいなって思って。安元くんって、ホントはすごく優しいよね。不器用だし、誤解されることも多いだろうけど…」


「優しいとか言われると、むず痒いわ。全然そんなつもりねーし。一応お前の親に一言言うのに、そのぐらいの配慮は必要だろ?」


「えっ!お母さんに言っちゃうの!?」


「たりめーだろ。クラスの行事で肝試しやってんのに、途中で消えて行方不明とかヤバいだろ」


うわ~、やっぱり学級委員!!!


そんなの適当でいいのに。


っていうか、お母さんに電話するの怖い…。


お兄ちゃんから電話してもらおう…。






停留所にバスがやってきて、あたしはそのバスに乗ってあっくんの元へ飛んで行くことにした。



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