【完】君しかいらない
「マジかよ…俺は、降りっ…」
そのとき、間の抜けた音がバスの中に響いた。
プー。
――ガタガタッ。
「発車しまーす」
……え。
「降ろせーっ!!!俺は降りるっ」
必死で叫ぶ安元くんの声は、外人さんたちの大きな笑い声に消し去られ、
運転手さんに届くことはなかった…。
そのとき、間の抜けた音がバスの中に響いた。
プー。
――ガタガタッ。
「発車しまーす」
……え。
「降ろせーっ!!!俺は降りるっ」
必死で叫ぶ安元くんの声は、外人さんたちの大きな笑い声に消し去られ、
運転手さんに届くことはなかった…。