【完】君しかいらない
「…フフッ」


あたしが笑うと、とたんに安元くんの機嫌が悪くなった。


「…何でそこで笑うんだよ」


「安元くんって…黒っていうより、白だよねぇ…」


「は?意味わかんねぇ」


「最初会ったときは、怖いし言うことキツイし、この人絶対黒い人だ!!!って思ったの」


「抽象的でわかんねー。もっと理論的に話してくれる?」


うっ…。


あたしが最も苦手とする話し方なんだけど。


「安元くんって頭の中が数学でできてそーだから、何でも曖昧じゃなくって、明確に分析されてないと嫌そうだよね…」


「別にそんな頭固くねーけど」


えーっ!十分固いってば…。


えーと、うーんと…。


もっとわかりやすく言うなら…。



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