【完】君しかいらない
「あれは…?」


「お前って春奈と絶対仲よくなりそーな気ぃしたし、俺の隣に住んでるから何かと絡むことあるかもしんねーし…だから、お前のこと利用して…春奈との接点が欲しかっただけで…」


「…うん。それでもね、嬉しかったよ。転校してきて友達できるかすごく不安だったし、最初にできた友達が春奈で良かったって思うもん」


「俺って全然白くないと思うけど」


「そっかなぁ…。でも実はピュアだよね。春奈のこと一途に思い続けてたりして」


「るせーよ」


「あははっ。でもホントにそーなんだもーん」


「何がだもーんだよ。お前ってたまにすげぇムカつく…」


安元くんはあたしの頭をグシャグシャしてくる。


< 565 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop