【完】君しかいらない
「…何ひとりで頷いてんの?」


「別にぃ~」


「ふーん」


安元くんはあたしを見てニヤニヤと笑うと、また目を閉じて寝てしまった。


でも寝たかと思うと、パッと目を開けた。







「そうそう。言っとくけど、奏太は白じゃねーぞ?」


「…へっ?」


「あいつあー見えて、全然天然じゃねぇし…でもそういうフリしてるわけでもねぇんだけど…。腹黒とまではいかないにしても、白く見えて、中身は黒い」


「えぇっ!?信じられないっ!!」





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