【完】君しかいらない
「あいつバカだけど、ホントのバカじゃねーし。何だろな…。結構苦労してきてる分、明るく振る舞うクセがついたっていうか…。

でも頭ん中では常に色々考えてるし、たまに黒い発言も…」


「意外だぁ。奏太くんって、見たままの性格なんだと思ってた」


「ま、黒いけど、性格悪いのとは違うかな。意味なく人を悪く言ったりとかはしねぇし」


「うん…いい人ではあるよね?抱き着いたりするとこは困っちゃうけど」


「いい人…なぁ。またそれもちょっと違うんだけど」


安元くんは、そう言って笑ってる。






「そう…なの?」


「…だな。奏太は結構奥が深いな~。アイツのこと、知れば知るほど好きになる」




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