【完】君しかいらない
家に一晩泊めた彼女とすぐに別れたりとか…チャラいイメージしかないし、一途って言葉が何だか不似合に思えてしまう。


「ふーん…」


「ま、今頃アイツは躍起になって、犯人捜ししてるだろーけど…」


「えっ、犯人?」


「そ。お前のこと襲ったヤツを、調べてもらってる」


「そ…そうなの!?それって危なくない?あんなに狂暴な人、そうそういないよ!?」


「奏太より、犯人の心配した方がいいかもな~。アイツ、俺よりケンカ強いし…。本気でやったら、マジ病院送りじゃすまないかも…」


「えぇっ!?そんなのもっと危ないよ!奏太くんを止めないと…あたし、今から電話してみる」


「電話って…アイツの連絡先、知ってる?」


安元くんに言われ、知らないことに気付いた。


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