【完】君しかいらない
「…あー、ヤベ。ケータイの充電切れてるな…」


安元くんはケータイ片手にしかめっ面をしてる。



「充電!?あっ、あたしのは大丈夫」


「お前のが大丈夫とか、どーでもいーから。ケータイないと路線調べんのに不便だよな…」


あははっ…相変わらず冷たいんだ?


ちょっとは分かり合えたと思ったんだけどな。






「あっ!お兄ちゃんが停留所まで来てくれてるはずだから、新幹線がある駅まで連れていくよ?」


「いや、いいって…」


「どーして!?」


「どうしてって…緊張する…」


きっ、緊張?



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