【完】君しかいらない
そうは思うものの、今は平日の昼間。


授業の真っ最中だよね。


放課後は部活だしな~。


やっぱ、電話は夜かぁ。




次はアルバムが出てきた。


あっくんとは結局大してデートも行けずじまいで、一緒に撮った写真がない。


あと2か月で夏休みだし、そしたら会いに行こうかな。


なんて考えてると、お母さんが部屋の入口に立っていた。





「こら~、愛梨?ひとつひとつ感傷に浸ってたら、いつまでたっても終わらないわよ?」


「えへへ。そーだよねぇ」


あたしはごまかすために、苦笑い。









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