【完】君しかいらない
お兄ちゃんに渡された服は、意外とピッタリで。


着替え持ってきてなかったし、助かったぁ。


「さて…あっくんとこに連れて行こうか?」


「いい。一人で行く…」


「あっくんのお父さんがやってるお店って、こっからちょっと遠いし…あの辺ってホストとかウロついてるから、愛梨が勧誘されないか、お兄ちゃんは心配だぞ!」


「ホストにあたしが何の勧誘されるの?」


「いや…まぁ、そりゃ色々と」


「大丈夫!あたし、ちょっとは強くなったもん。まだ怖がりだけど…あっくんとは二人で会いたいし」


< 605 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop