【完】君しかいらない
「そっか…。あっちに行って、ちょっと大人になったな。…安元くんのおかげ?」


「ちっ、違うよ~。あたしもう高2だよ?しっかりしてきたの!」


「ホントかな~。…でもまあ、愛梨のことは心配だけど。しっかりしてきたって自分で言うぐらいだから…愛梨のやりたいようにしたらいいよ」


「お兄ちゃん、ありがと~!!」


お兄ちゃんはシスコンかな?って思うときもあるけど、あたしがこうしたいって言ったら、それをすぐに理解してくれるところが好き。


ちょっとおっちょこちょいなとこはあるけど、大きな愛で、いつも見守ってくれてる感じかな…。






「行ってきまーす!」


お風呂に入って着替えもすませ、小奇麗になったあたしは、


お兄ちゃんのマンションを出て、あっくんのお父さんが経営しているお寿司やさんへと向かうことにした。






< 606 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop