【完】君しかいらない
そう思って裏口を覗こうとしたら、2階から大きな声が聞こえてきた。



「篤史ーっ!お客さん!!」


ビクーッ!!!!!


ドクドクと心臓から一気に血が流れ出す。


あたし、見つかっちゃった!?


ドキドキしながら裏口を覗くと、裏口からあっくんのお母さんが現れた。


「…………!!!!」





どうやらさっきの声は、一回だけ会ったことがある、あっくんのお母さんだったみたい。


…あっくんは穏やかだけど、お母さんは怖い感じの人なんだよね。


ちょっとだけ、苦手なんだ…。


あたしは慌てて頭を下げた。









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