【完】君しかいらない
俺のことを……オトコだって、意識しないのなんて


愛梨ちゃんぐらいだから。


ああ……まさかこの俺が、オンナのことで悩む日がくるとは、思ってもみなかった。









1番街の駅で降りて、展望台に上ってみたり、その中に入ってるカフェでジュース飲んだり。


あとは適当にしゃべりながら、ブラブラしてた。


…これが毎日ならなー、幸せなんだけど。


俺はずっと一緒にいたいけど、愛梨ちゃんは16時になるとあっさりこう言った。


「奏太くーん、じゃああたしそろそろお兄ちゃんのマンションに戻るね」


「おう」


全然名残惜しそうじゃないその顔が、ニクい。




< 669 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop