【完】君しかいらない
これは…
いいことなのか、
悪いことなのか。
「あっ!安元くん、こっちです…うわっ!!」
――ガタッ!!
…おいおい。
多目的ホールに入ると、俺の姿を見つけたさっきの女が、見事にひっくり返る姿が目に飛び込んできた。
「キャーッ、ごめんなさいっ!!」
他人のテーブルをひっくり返し、上に乗ってたテキストを拾いもせず、ただ必死に平謝りしてる。
…女友達、第一号がアレで
大丈夫か?俺。