【完】君しかいらない
『ハハッ、ウ~ソ。ミサンガもらった。これ、こっち戻ってきたら、愛梨ちゃんにやるよ』


「えー?奏太くん、自分でつければいいのに」


『俺、こーいうのつけない主義。自力でやるし?』


「うわ、さすが奏太くん!」


なんでもできちゃいそーだもんね。


『つーことで、頑張れな?バイトもあっくんのことも』


「うん、ありがとう。あたし、頑張るね…」


『頑張れ、頑張れ。あ、そうそう。俺、バイト始めたんだわ~』


奏太くんの声が弾む。







「バイト!?そーなんだ!なんのバイト?」


『ガソリンスタンド』


「えーっ!そうなの!?奏太くんが働いてるとこ、想像つかなーい!!」


『なんだそれ?勤労少年だぞー。つか、制服カッコいいし。見に来る?』



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