【完】君しかいらない
それによく見ると、周りの女子が安元くんをやたらとチラチラと見てるのに気がついた。


女の子の一人が、安元くんに話しかけに行ってる。


友達かな?


って思って見ていると……。








安元くんは、女の子の方を見ることもなく、かなり不機嫌そうな顔で歩いてる。


うわ、無視!?


……そういえば、あたしも昨日無視されたよね。


だ、だけど、学校でもそんなことしてるの!?


めちゃくちゃ感じ悪いよ!


安元くんは女の子を振り切ると、そのまま歩いてくる。


ポケットに手を突っ込んで、少し俯き加減に歩いてるから、


あたしが正面にいるのは、まだ気が付いてないみたい。



< 83 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop