【完】君しかいらない
いつも動じなさそうなのに、そこまで驚くと思わなかった。
「えへへ、実はさっきそこで安元くんを見つけて……それより、あたし上履き忘れちゃった……」
「あー……客用スリッパが、確かその辺にあったけど」
「本当に?」
安元くんは、靴箱の近くにあるボックスから、スリッパを取って来てくれた。
あまりの素早さに、あたしは突っ立ってるだけ。
ササッとあたしの足元に並べてくれた。
「うわぁ、ありがと……」
「……別に」
あたしを見るでもなく、カバンを肩にかけなおすと、そのまま歩いて行こうとする。
ああっ、安元くんに聞きたいことが、まだあったんだ!
「えへへ、実はさっきそこで安元くんを見つけて……それより、あたし上履き忘れちゃった……」
「あー……客用スリッパが、確かその辺にあったけど」
「本当に?」
安元くんは、靴箱の近くにあるボックスから、スリッパを取って来てくれた。
あまりの素早さに、あたしは突っ立ってるだけ。
ササッとあたしの足元に並べてくれた。
「うわぁ、ありがと……」
「……別に」
あたしを見るでもなく、カバンを肩にかけなおすと、そのまま歩いて行こうとする。
ああっ、安元くんに聞きたいことが、まだあったんだ!