【完】君しかいらない
「安元くん、ありがと!助かる」


「お~……」


安元くんは無愛想にそう答えると、あたしを職員室まで連れてってくれる。


あたしたちが廊下を歩いてる間も、女の子たちが安元くんをチラチラ見てるのがよくわかる。


安元くんって……モテるんだぁ。


だろうね。容姿は抜群だもんね。


もっと愛想良かったら女の子たちも取っつきやすいのに。


いくらなんでも、さっきみたいに思いっきり無視は良くないよねぇ……。


歩きながら、安元くんの顔をジーッと見てしまう。


……綺麗な顔してるなぁ~。


今朝の男の子とは、また全くタイプは違うんだけど。


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