【完】君しかいらない
「お前な~、生活態度改めろって何度言えばわかる?」


「わかってんだけどさー……この髪、生まれつきだし?」


「嘘つくな」


先生に軽く肩を叩かれるも、男の子はニヤニヤしてる。


先生に怒られてるのに、なんだか楽しそうなその子は……。


昨日、今朝と連続で見かけた、金髪のあの男の子。


……あたしも、よく会うなぁ。


偶然にしては、すごい確率。


そっちに気を取られてると、後ろから先生に声をかけられた。







「どうかしたの?もうすぐチャイム鳴るわよ」


振り返ると、あたしに声をかけてきたのは、黒髪ストレートの若くて綺麗な女の先生だった。



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