【完】君しかいらない
「安元くんも食べるの手伝って?ハイ、どーぞ」


…は!?


司は俺の口元にカキ氷をすくったスプーンを近づける。


「いらね…」


「これね、すっごくおいしいんだから!甘いの~~~!!」


だったらなおさら。


俺は甘党じゃない…。


というか、このシチュエーション。


俺には耐えられねー!!!







「場所変えよーぜ」


「えっ?ウソ、安元くんどこに行くの!?」


花火に注目してるんだけど、俺たちより後ろにいる人間が全員俺らの方を見てるような気がしてなんない。


司の周りを気にしない行動が、


俺にはもう限界……。



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