【完】君しかいらない
全然タイプの違う司に戸惑いながらも、
一緒にいてくれることが、なんだかありがたく思うときもあって。
だけど、なんだか自分にウソをついているような、
意味のない罪悪感が、たまに俺を襲う。
それでも…。
塾の予定しか入ってない、長い夏休み。
ポカンと空いた心の隙間が、
司によって、埋められてるっていうのも事実で…。
「安元くんが…元カノのことを引きずってるって、噂で聞いたの」
司は掴んでる俺の手を、さらにキュッと強く握りしめた。
ウソだろ?
俺が春奈を引きずってるだなんて、そんな噂たってんのかよ!?
学校ではわかんねーようにしてきたつもりなのに…。
一緒にいてくれることが、なんだかありがたく思うときもあって。
だけど、なんだか自分にウソをついているような、
意味のない罪悪感が、たまに俺を襲う。
それでも…。
塾の予定しか入ってない、長い夏休み。
ポカンと空いた心の隙間が、
司によって、埋められてるっていうのも事実で…。
「安元くんが…元カノのことを引きずってるって、噂で聞いたの」
司は掴んでる俺の手を、さらにキュッと強く握りしめた。
ウソだろ?
俺が春奈を引きずってるだなんて、そんな噂たってんのかよ!?
学校ではわかんねーようにしてきたつもりなのに…。