【完】君しかいらない
先生には大見得きって、友達たくさん作りたいとか言ったものの、


いきなり話せるかもわかんないし、不安な気持ちのまま職員室を出る。


体育館は……と。


職員室を出たところの窓から体育館が見えてる。


さっき入ってきた靴箱から歩いて、行けばいいんだよね。


よし。


靴箱に向かおうとしたら、後ろから声をかけられた。


「ストップ!」


え……


ストップ?


顔だけクルリと振り向くと、あたしの後ろに、いつの間にか男の子が立っていた。


「……うわぁっ!!」


しかも、さっき職員室にいた、金髪の男の子。


な、な……何っ!?今朝のことで何か言われるのかな。



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