【完】君しかいらない
「かーなーたー!まだ?オンナ待たせてるからさー」


すぐ側で彼女を待たせてるダチが、そわそわしながら手を伸ばしてくる。


「わっ!ちょっと待てって。番号が思い出せねー…確か…最後が8…0…?」


「お前、誰にかけんの?新しいオンナ?」


ダチがニヤニヤしながら、俺の肩をたたく。



「違う…いや…そーかな。今、一番オトしたいオンナ…」


「ヒューッ、マジ!?なんで花火大会誘ってねーの?」


「ここにいないからさー…っと。おっ!つながった!!」


とりあえず、末尾を8で電話してみた。


頼むぜ…!


出てくれ、


愛梨ちゃん!!










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