【完】君しかいらない
だけど、男の子は怒ってる風ではなく、口元に笑みを浮かべてる。
「虫……」
「え、無視?」
あたし、安元くんみたく無視したように見えた?
そんなつもりないんだってば。
慌てて動こうとしたら、肩をグッと捕まれた。
「動くなって。虫ついてる」
むっ……虫っ!?
「えぇっ、キャーッ、ヤダ!!取って、取って、取ってーっ!!」
虫大っっっっ嫌いなんだってば!
泣きそうになって、金髪の男の子に思わずしがみつく。
「だーから、動くなっつってんだろ?」
はい……。
あたしは半泣きで、しばらく大人しくしてた。
「虫……」
「え、無視?」
あたし、安元くんみたく無視したように見えた?
そんなつもりないんだってば。
慌てて動こうとしたら、肩をグッと捕まれた。
「動くなって。虫ついてる」
むっ……虫っ!?
「えぇっ、キャーッ、ヤダ!!取って、取って、取ってーっ!!」
虫大っっっっ嫌いなんだってば!
泣きそうになって、金髪の男の子に思わずしがみつく。
「だーから、動くなっつってんだろ?」
はい……。
あたしは半泣きで、しばらく大人しくしてた。