【完】君しかいらない
ん……。


体を軽くひねって、いつもの場所にある、時計を見た。



…あれっ……。



6時30分だ……。



朝……だよね……。









「…お、兄ちゃん?」



キッチンに立つ影を確認すると、お兄ちゃんがキッチンから顔を覗かせた。



「愛梨、おはよ」



…あたし……どうしたの?



キョトンとしてると、お兄ちゃんがあたしの方に寄ってきた。





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