【完】君しかいらない
ズン……と落ち込んでると、お兄ちゃんが慌ててる。


「だからって、そっ……そんな言い方はないよな?俺…友達に聞いてみようか?いくら集まるかわかんないけど……」


「ううん…もう、いいの。聞いたあたしがバカだった」


お兄ちゃんに、って意味じゃなかったんだけど、


お兄ちゃんは大慌て。


「愛梨っ、お兄ちゃんはな?愛梨のためを思って……。

だってな、あっくんは愛梨をフったわけだろ?その相手から援助されても辛いだけじゃないか……」



「お兄ちゃん……あたしがフられたこと……に、もう触れないで…?あたしだって、辛いんだよ……」


「わああっ!!!愛梨っ、ホラ…新しく出たジュースが冷蔵庫にっ!!すぐ持ってくるから」






お兄ちゃんはダッシュで冷蔵庫に向かう。



「しまった~!!昨日寝る前に飲んだんだった~」



なんか、ひとりでジタバタしてるし……。



< 984 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop