甘恋集め
「美乃ちゃんを嫁に出す日にはきっと泣くだろうって橋本は言ってたんだ。
大切に大切に育て上げた娘を男にかっさらわれるんだからな。どうせかっさらわれるのなら、自分たちが結婚式を挙げたアマザンで、美乃ちゃんの花嫁姿を見たいって言ってたんだ。
橋本が持っている結婚式の思い出も、美乃ちゃんがこれから持つ結婚式の思い出も、それはアマザンで生まれた事になるから、気休めだって、そう言ってたな。
……だから、何がなんでもアマザンで結婚式だ」
「……」
おじさんの口調の勢いに気圧された私と駆は、そっと顔を見合わせた。
口元だけで笑った駆。
その口元にほっとした私。
二人で小さく頷いた。きっと、私と駆の気持ちは同じはずだ。
「お色直しは5回だな」
まだまだ妄想爆発中のおじさんに、そっと心の中で感謝した。
大切に大切に育て上げた娘を男にかっさらわれるんだからな。どうせかっさらわれるのなら、自分たちが結婚式を挙げたアマザンで、美乃ちゃんの花嫁姿を見たいって言ってたんだ。
橋本が持っている結婚式の思い出も、美乃ちゃんがこれから持つ結婚式の思い出も、それはアマザンで生まれた事になるから、気休めだって、そう言ってたな。
……だから、何がなんでもアマザンで結婚式だ」
「……」
おじさんの口調の勢いに気圧された私と駆は、そっと顔を見合わせた。
口元だけで笑った駆。
その口元にほっとした私。
二人で小さく頷いた。きっと、私と駆の気持ちは同じはずだ。
「お色直しは5回だな」
まだまだ妄想爆発中のおじさんに、そっと心の中で感謝した。