コイン★悪い男の純情
 淳也は、車道の前の歩道で前崎を待っていた。
 前崎を見つけると、淳也は皮手袋をはめた。


 「かんなの具合はどうや」

 
 前崎が車から出てきた。


 「一進一退と言う所かな。それより、かんなさんがお礼をしたいらしい」

 「かんなが俺に。どんなお礼や」
 

 「お礼はこれだ」


 そう言って、淳也は前崎の顔面に思い切りパンチを食らわせた。




 バシ~ン。



 「な、なにするねん」
 「お礼がしたいんだ」


 「だ、だましやがったな」




 ブス~ン。



 淳也は、さらに前崎のボディに強烈な一撃を加えた。






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