コイン★悪い男の純情
 前崎はたまらず前かがみの姿勢になった。そこへ、淳也のアッパーカットが前崎の顎を捕らえた。


 「う、うう」


 前崎はよろけながら倒れた。


 淳也は道路に倒れている前崎のみぞおち辺りを、情容赦なく蹴り上げた。

 


 もう一発。



 さらに、力を込めてもう一発。


 「う、ううう」


 前崎はぐったりとなって倒れている。


 道路脇にはあらかじめ用意してあったウイスキーの瓶を、淳也は取り上げた。



 「さあ、宴会が始まるぞ。飲め。さあ、飲め」



 淳也は、無理やり前崎にウイスキーをがぶ飲みさせた。






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