コイン★悪い男の純情
 ガブ、ガブ、ガブ・・・。


 淳也は嫌がる前崎の口を力付くで左手で開けると、右手でウイスキーを流し込んだ。



 ガブ、ガブ、ガブ・・・。



 
 ヒィ~ グッホン、ゴホン、ゴホン・・・。



 むせたのか、前崎が咳き込み出した。


 ゴホン、ゴホン、ゴホン・・・。


 前崎の顔と上着はウイスキーが零れたのか、濡れてウイスキーの臭いがプンプンしている。

 
 「これ位でいいだろう」


 淳也は、前崎を前崎の車の後部座席に押し込んだ。

 前崎は後部座席でぐったりとしている。





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