コイン★悪い男の純情
19話 喧嘩
次の日、リサは『LIP』の前で、薫を待っていた。
その日、薫はひとりだった。
リサが鬼のような顔で、薫に声を掛けた。
「人の男に手え出さんとって」
「人の男って誰の事や」
「芝ちゃんに決まってるやろ」
「芝ちゃんがあんたの男やて。ふん、笑わせないでよ」
「何を」
「芝ちゃんはもともとうちの客や。盗んだのはあんたやろ」
「うるせえんだよ。おばんが何ほざいてんだよ。今は、俺の男だから手を出すな、と言ってんだろ。てめえは、引っ込んでろ」
「ふざけるな。あんたの男だって。何を血迷った事を抜かしやがる。芝ちゃんはうちの男や。あんたこそ、手を引きよし」
「うるせえ、ざけんな」
バチン。
リサが薫の頬を思い切り平手でぶった。
その日、薫はひとりだった。
リサが鬼のような顔で、薫に声を掛けた。
「人の男に手え出さんとって」
「人の男って誰の事や」
「芝ちゃんに決まってるやろ」
「芝ちゃんがあんたの男やて。ふん、笑わせないでよ」
「何を」
「芝ちゃんはもともとうちの客や。盗んだのはあんたやろ」
「うるせえんだよ。おばんが何ほざいてんだよ。今は、俺の男だから手を出すな、と言ってんだろ。てめえは、引っ込んでろ」
「ふざけるな。あんたの男だって。何を血迷った事を抜かしやがる。芝ちゃんはうちの男や。あんたこそ、手を引きよし」
「うるせえ、ざけんな」
バチン。
リサが薫の頬を思い切り平手でぶった。