**最後の恋**
「並木、何ボーっとしてんだ」
「彼女の事でも考えてんじゃない」
「別に何でもねぇよ」
「それより、俺達おいて昼飯行くの
ってどうよ」
「そうだ、久しぶりに俺達同じ
プロジェクトチームなんだから
昼飯の時その話もしようと思ってた
それなのに」
「悪いな」
「それだけか」
「そうだそうだ」
「分かった、サバ味噌定食」
「それで手を打とう」
「そうだな」
そんな話をしながらも
渚君の初めてのお酒
リーズナブルか高めか
どっちがいいのか悩むよな
とかふと考えてたりする、俺
「(なぁ、最近の並木少し変じゃねぇ)」
「(何かあったのかな彼女と)」
「(とうとう愛想つかされたとか)」
「(あり得ない話じゃないよな)」
「(そうだな)」
「2人とも、仕事の時間」
「分かってるよ」
「はいはい」