Alice§another world§
『いつものチェシャじゃないよ...?
熱でもあるの?』
と、心配そうに俺を見つめ返す。
「熱なんてねぇよ。これが俺だ。
もう猫被りしなくていいじゃん?」
『チェシャ?』
訳が分からないと困惑している
ようだった。
シャワーで濡れた服が引っ付いて
体のラインがはっきりしている。
涙目で上目使いで俺を見てくる。
それに加えて甘い声で俺の
名前を呼ぶ声。
理性を崩されるのに時間は
かからなかった。