一匹狼×一匹狼
「かなりあるな。やっぱ1人では無理だ。花幸は寝とけ」
「…もう同情なんて嫌なのに」
「今はそんなことどうでもいいだろ。少しは自分の身体を大事にしろ」
「自分の身体なんてどうでもいいよ」
「よくねぇだろ」
「…いいんだよ。もう生きてることにも疲れたし」
「何だそれ」
「…小さい頃から嫌われ者なの。
絶望してばっかりで、何も信じられなくなった。助けを求めることも諦めた。そんな私の気持ちなんてわからないでしょうけど」